
「今後の豪ドル/円はどうなるのか?」
豪ドル/円はコロナ禍において、一時60円割れまで下落しましたが、その後は上昇トレンドが発生し、2025年8月時点で96円台を維持しています。
そして、5年後という長期見通しをした際に、豪ドル/円は現状よりも上昇するのか、それとも下落しているのか?
豪ドルを保有する際、長期的な価格の最新見通しを把握しておくことが重要です。
本記事では、現状の動向とオーストラリア経済から予測される豪ドルの今後について徹底解説していきますので是非、ご参考ください。
■もっと詳しく知りたい方へ
【はじめに】豪ドルの現状について

まずは、豪ドルの現状について解説していきます。
下記の「豪ドル/円 チャート」にて、実際に豪ドルがどのように推移しているのかをご覧ください。
■豪ドル/円 チャート

画像:AUDJPYチャート – 豪ドル/円 レート — TradingView
一般的には、日本経済とオーストラリア経済の将来を比較すると、オーストラリアの方が有利とされています。
つまり、豪ドル/円の上昇が予想されることを意味します。
2025年5月時点で豪ドルは90円台を推移し、高水準をキープしています。
理由としては、豪州準備銀行(RBA)が2023年11月に理事会で0.25%の利上げを決定したことを筆頭に、他国の金利と比べて上がってきているからです。
利上げは、貯蓄のリターンを求める投資家からの買いが増えることから、自国通貨の価値が上がることに繋がります。
よって豪ドルの価値は高水準をキープしています。
それでは、今後の見通しを考えるうえで、豪ドルに影響を与えると予想される要素を見ていきましょう。
豪ドルの価値に影響を与える3つの要素
2025年に豪ドルに影響を与えると考えられる要素は下記の通りです。
これらの3つの要素は、豪ドルに影響を与えるため定期的に把握しておきましょう。
それでは、それぞれについて詳しく解説していきます。
1.豪ドルと他通貨の金利差
■主要各国政策金利表(単位=%)

画像:英国政策金利の推移|はじめてのFXなら外為どっとコム (gaitame.com)
まず1つ目は「豪ドルの金利と他通貨の金利差」です。
上表の通り、最近の為替市場では米ドルの利下げにより、主要通貨は買い圧力を受けています。
現在、オーストラリアは目立った利下げの動きがないため、豪ドルも買われる傾向にあります。
また、2025年現在、オーストラリアと他国の2年債の利回りを比較すると、英国や米国、ユーロ圏との金利差は無くなりつつあり、逆転する可能性があります。
(ユーロは2024年6月に逆転)
英ポンドは世界で3番目に大きい通貨であり、ユーロは2番目です。
したがって、これらの通貨と豪ドルの金利差が逆転すれば、投資家にとって通貨の価値が大きく変わる可能性があります。
2.原油価格とコモディティ価格

■輸出額ランキング(鉄鉱石)
| 国名 | 輸出額(百万USドル) |
|---|---|
| オーストラリア | 130,215 |
| ブラジル | 37,343 |
| アメリカ | 35,328 |
2つ目は「原油価格とコモディティ価格」です。
コモディティとは世界の商品取引所などで取引される商品のことを指します。
上表の通り、オーストラリアは鉄鉱石の輸出額ランキングでトップになります。
また天然ガスや石炭などのエネルギー資源でも上位にランクインしています。
そのため、オーストラリアは資源大国で知られ、その輸出は主にこれらの資源に依存しています。
特に、原油価格はオーストラリアの経済に大きな影響を及ぼしやすく、豪ドル円の為替レートを予測する際の重要な指標となります。
勿論、エネルギー資源(鉄鉱石,天然ガスなど)の価格が高騰すると、豪ドルの価値も上昇する傾向にあります。
3.中国市況

北京大学の教授によると、2030年までに中国がアメリカを追い越し、世界最大の経済大国になる可能性があると発表されました。
中国経済が繁栄すれば、輸出の30%以上を占める中国に依存しているオーストラリアにも利益がもたらされます。
中国の成長は、オーストラリアの成長とリンクすることが多いため、注目すべき指標になります。
【結論】豪ドル 5年後の見通しについて

前項では、豪ドルの価値に影響を与える3つの要素について解説をしてきました。
それでは、これら3つの要素が今後の豪ドルにどのように起因し、豪ドルはどのように推移をしていくのでしょうか。
豪ドルの見通しを予測するには、以下4項目について注目していくことになります。
それぞれの項目が豪ドルにどう影響し、どのような見通しとなるのか詳しく解説していきます。
それでは、下記にて詳しく解説していきます。
見通し①:資源価格の推移
オーストラリアは資源国であり、資源価格の変動が経済に大きな影響を及ぼします。
■鉄鉱石 価格推移

画像:鉄鉱石 - 先物契約 - 価格 | 2010-2024 データ | 2025-2026 予測 (tradingeconomics.com)
■原油 価格推移

画像:原油 - 先物契約 - 価格 | 1983-2024 データ | 2025-2026 予測 (tradingeconomics.com)
上表の通り、鉄鉱石などの主要な輸出資源の価格が上昇傾向にあり、原油の価格も上昇傾向にあります。
そのため、オーストラリア経済に好影響を与えると考えられます。
そのため貿易黒字の拡大に伴い、豪ドルの価値上昇に転じる可能性があります。
また、資源国であるロシアがウクライナ侵攻により国際的な制裁を受けているため、
オーストラリアの資源への依存が高まり、これによりオーストラリアの資源を利用する国が増えるというプラス要因もあります。
見通し②:経済成長率

オーストラリアは1992年以降、28年間連続で経済成長を遂げた国でもあります。
2020年こそ、コロナショックの影響で低迷しましたが、2021年、オーストラリアの経済は前年比で5.2%の成長を遂げ、世界で第12位の経済大国であることを証明しました。
2022年には、他の先進国と比較してもオーストラリアの経済は順調に成長を続け、前年比で3.7%の成長率を記録しました。
これは、先進国全体の平均成長率2.7%を大幅に上回るものです。
見通し③:政策金利
■主要各国政策金利表(単位=%)

画像:英国政策金利の推移|はじめてのFXなら外為どっとコム (gaitame.com)
高金利通貨への投資は、より高いリターンを期待できるため、投資家にとって魅力的な通貨になります。
例えば、2003年から2008年にかけてオーストラリアの政策金利が7.25%に引き上げられた時、豪ドルは価値が上昇しました。
この期間に豪ドルは、その高金利のために多くの個人投資家から支持を受けました。
上表でも分かる通り、豪ドルの金利は他国と比べて政策金利が高くキープしています。
近いうちに、オーストラリアの政策金利が各国を上回る可能性も出てきており、再び豪ドルの価値が上がるとの見方が強まってきております。
見通し④:過去チャート

画像:AUDJPYチャート – 豪ドル/円 レート — TradingView
上表は、豪ドルの過去チャートを表すものですが、実は2007年に豪ドルは107円を超えている期間もありました。
したがって、過去の価格推移を考慮すると、現在の豪ドルは割安であり、今後107円を超える影響力を持つ可能性もあります。
豪ドル見通し 結論

市場は常に好況と不況を繰り返しているため、短期的には損失となる可能性も考えられますが長期的な視点から見れば、
現在の段階である程度の投資を行う価値があると言えます。
以下に、ポイントを纏めておきますのでご覧ください。
【参考記事】豪ドルのおすすめ運用方法について
今後の豪ドルは、FXにおいて稼ぎやすい通貨であることが分かったと思います。
当サイトでは、豪ドルのおすすめ運用方法について下記記事にて纏めておりますので、是非参考ください。
豪ドルの特徴を捉え、稼げる運用方法が理解できます。
【推奨】豪ドル取引に適したFX会社 3選
最後に、豪ドル取引において適したおすすめのFX会社を紹介いたします。
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まとめ
豪ドルの特性を理解すれば、比較的稼ぎやすい通貨であると言えます。
それでは豪ドルの特徴を紹介した内容を纏めますので再度確認していきましょう。
これらの特徴を踏まえると、よほどの経済危機が起こらなければ、今後5年から10年の間にオーストラリアドルの価値が上昇すると予想されています。
リスクを把握し、豪ドルでの稼ぎ方を実践して、賢く利益を上げていきましょう。
